食事制限による糖尿病治療

食事制限による糖尿病の治療

糖尿病は1度発症してしまうと完治させる事ができない病気です。
そしてこの糖尿病は放置すると症状が悪化し続けるものなので、進行しないように体調管理を常に行い続ける事が大切です。
特に眼や腎臓、神経などの合併症が深刻で、少しずつ体を蝕んでいきます。
この記事では糖尿病を進行させないように、食事療法を中心に説明していきたいと思います。

 

糖尿病における食事療法をする前に

 

食事療法の目的は標準体重を維持する事とインスリンの作用不足を解消する事です。
そこで、まずは自分の標準体重を把握する事が大事です。
その算出方法は、「身長(m)×身長(m)×22」です。
例えば160cmの方ならば、標準体重は約56kgとなりますし、170cmの方なら約63kgになります。
一度自分の身長で算出してみてください。
その体重の維持が目標となります。

次は1日に摂取できるカロリー計算をしていきます。
この値の算出も人によって違いがありますので、慎重に進めてください。
まずは普段の生活でどの程度運動をしているかが問題です。
仕事をされている方なら、事務などの体を動かさない方と営業で出歩く方や肉体労働の方とでは摂取可能量が違います。
その算出方法は「標準体重×運動量」となり、体をあまり動かさない方なら運動量は25~30kcalで計算し、肉体労働をされている方なら30~40kcalで計算すると良いでしょう。

これらの数字を目標にして食事療法を進めていく事になります。

 

糖尿病患者は食べられるものは決まっています!

 

食事療法は具体的には食品交換表と言うものを見ながら、1日の食事を決めていきます。
これは適切な量で栄養のバランスを考えたもので、献立が簡単に作れるようにされたものです。
表の中には1~6に様々な食べものが分類されています。
食事制限

表1・・・穀物や芋類、豆(大豆を除く)など
表2・・・果物
表3・・・魚介や肉、卵、チーズ、大豆など
表4・・・牛乳と乳製品(チーズを除く)
表5・・・油脂や多脂性食品
表6・・・野菜や海草、きのこ
その他・・・調味料

表1
(1単位)
ごはん パン うどん パスタ そば 中華めん
50g 30g 80g 50g 60g 40g
じゃがいも さつまいも とうもろこし 里いも かぼちゃ 小麦粉
110g 70g 110g 160g 110g 20g
表2
(1単位)
いちご メロン みかん りんご バナナ スイカ
250g 200g 200g 150g 100g 250g
キウイ もも ぶどう かき なし パイン
150g 200g 150g 150g 200g 150g
表3
(1単位)
さけ あじ さば いわし さんま まぐろ
40g 60g 40g 40g 40g 60g
かき あさり イカ タコ たらこ うなぎ
100g 150g 100g 80g 80g 30g
表4
(1単位)
牛乳 低脂肪乳 ヨーグルト スキムミルク 濃厚牛乳
140g 160g 140g 20g 120g
表5
(1単位)
植物油 バター マヨネーズ ドレッシング ごま
10g 10g 15g 20g 15g
表6
(1単位)
野菜
300g

この食品交換表は、1単位を80kcalとして、摂取可能カロリー内で抑えるように1日の献立を作ります。
例えば、摂取可能なカロリーが1600kcalの方なら、1600(摂取可能カロリー)を80(1単位量)で割るので、20単位までの食事制限があるという事になります。
これ以上の食事はしてはいけない事になります。

 

これをすると良い!長く続けるための食事療法

 

糖尿病の治療は毎日続ける事が大切ですが、大きな負担が伴います。
そうすると、楽なように自分の感覚で治療をしてしまいがちになります。
そこで、しっかりと目標を作ったり、記録をしたりする事が肝心です。
例えば、一口に最低でも20回は噛んでから飲み込む事を目標にする。
これにより早食いを防止し、満腹中枢を刺激し量を減らす事ができます。
また、食事をすればその度にノートに食事の内容や量の記録を書き込む。
こう言った自分に合った工夫をする事が食事療法を続ける上で必要になってきますので、参考にしていただければ幸いです。

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